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報復人事

ここでは報復人事について紹介しています。会社や組織におけるパワーハラスメントのひとつとも考えられており、社会的にも問題視されてます。

報復人事が起こる原因もいくつかありますが、どのような理由であっても、自分勝手であり、悪質な対応ですので、思い当たる方はすぐに然るべき場所に相談しましょう。

報復人事とは

報復人事とは、人事権を持つ上司などが嫌がらせ的に人事権を行使し、特定の個人(労働者)の異動や降格を命じる事を指します。

懲罰人事と呼ばれることもあり、人事権を持つ側が一方的に対象者におこないますが、立場が上であるため、なかなか反論や抗議できない方も多いようです。

報復人事の原因

続いて、なぜ報復人事の標的にされてしまうのか、その原因とされる問題について紹介していきます。

内部告発

会社・企業内で起こった問題、おこなわれている違法行為を内部から告発し、是正させるために非常に有効な手段です。

しかし、問題を起こしていた側、特に立場が上になる人間=企業側の視点からは、あるの裏切り行為に捉えらえてしまい、逆恨みの結果、報復人事の対象とされてしまうのです。

そうした問題を解消するため、令和2年には内部告発した人を守るために、「公益通報者保護法」の一部改正も公布されるなど、企業だけでなく行政側からの対策や支援もおこなわれるようになっています。

上司との衝突

上司との対立、意見の食い違いなども報復人事の標的にされてしまう原因です。

単純にそりが合わない、という場合はもちろん、職場環境、労働環境を良くしようと上司に意見した、という場合であっても、上司にとって意に沿わないと判断されてしまうと、異動や降格の対象とされてしまうのです。

しかしこのケースの場合、対象者の業務成績、他の社員との適性といったさまざまな要因が関わるため、「報復人事である」と言い切れないことも多いため、判断が難しいとされています。

勤務態度・勤務状況

過度な欠勤や遅刻がある、という場合には、報復人事ではなく正当な評価をもとに異動や降格はありえます。また、有休の取得についても同様です。

ただ、有休取得、産休や育休、介護休暇など法律で認められている権利を行使している、という場合に、企業側からの一方的な異動や降格については報復人事の可能性があります。

企業の体質として休みを取りにくい、という問題がある場合、休暇を取得した人に対して反感を買いやすいのも、報復人事が送る可能性を助長してしまうようです。

通常の人事との違いは?

報復人事があったと感じていても、実際には正当な評価による通常の人事ではないか、と悩んでしまい、相談できないというケースも多くあります。

人事が行われる際の基準として、「適材適所になっているか」「人材育成のため」「雇用の維持のため」「不正の防止のため」といった要素をもとに、企業として利益拡大や社内の活性化を図るために行なわれます。

反対に、報復人事は一方的な逆恨みなどから嫌がらせ目的でおこなわれるものです。こうした行為には正当性が認めらず、「人事権の濫用」として報復人事であると考えられます。、

報復人事かどうか、というのを判断する際にはこうした基準に正しく則っているかを考えてみると良いでしょう。